灰燼に記す

アイマスPの雑記。不定期更新

【連載】第21回 2024

2025年の目標は大学卒業と就職です。今年はその為の生贄にすぎない。生贄は心を殺し、ただ祈りだけをもって炉に焚べられる日を待つのみです。

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美術館で良い子にしてるには

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フランク・ステラの「絵画」、『アカハラシキチョウ5.5X』

これを見て何をどう感じるのが「正解」なんだろうと思う。美術の門戸を広げようとしているのか、あるいはそれが「正解」なのか、「美術というのは自分がどう感じたかで良い」という意見もあります。でも、それでも俺は「正解」が知りたい。

つまり、ありとあらゆる研鑽を積めばここに何かを見出せる感性を獲得出来るのか、それとも、全ては知識ベースで「この作品は誰誰が何何をモチーフにしていて〜」みたいな背景を把握した上でその過程と結果たる作品に何かを思うのが限界なのか、俺は知りたい。

俺に芸術はまるで分からない。絵を見ても綺麗だな〜分かんねえな〜以上の感想はまず生まれない。だから、あらゆる作品を文脈無しには見られない。この作家はこういう時代の人でこういう影響を受けていて〜〜〜と説明された方が万倍面白い。それが正攻法だとは思うけど、真に優秀な鑑賞者に出来る事が俺にはできないのかもしれないというのは悲しい。同じ世界に生まれて同じ作品を見ているんだから、同じくらい楽しみたいものです。

それで少し思い出した話だが、俺は「立体視」という概念がよく分からない。片目を閉じても何かが変わった気がしない。トリックアートがそうであることに気がつけないように、現実がトリックアートでないことにも俺は気付けない。もしかして俺以外の人々は思いもよらない3次元の世界を生きているのではと思わなくもない。

現代アートも、血統くらい詳しくなりたい。でも世界の名画列伝もnetkaigaも無いのに無理じゃないですか?時間かければイケんのかな?

 

 

 

趣味に貴賤はあるのか

「趣味で人を判断するな」という声があります。確かに、生まれ持った嗜癖はいたずらに否定されるべきではないと思います。しかし、それは「生まれ持ったからどうしようもないよね」という諦めのようでもあるし、後天的(?)にそうなったのであれば批判しても良いという余地を感じなくもないです。

自分自身、中学生の時からアニオタだったので、じゃあ俺は人を趣味で下に見ることはやめようと心がけて来ましたが、これも己の許されたさ故だと思うとなんだかなぁと思います。

パチンコみたいな、本質がギャンブルじゃないかという趣味は正直バカだなぁと思いますが、ハマっちゃったら仕方が無いかなと思います。それで身を崩すようであれば治療が必要ですが、買い物とかゲームとか他にも依存症になりうる趣味ってあるし、大きな音と光が出て楽しい、なんて半分くらいはライブみたいなもんだから、しょうがないよなぁと思う側面もあります。だいたい、バカバカしい事はやめねばならないと誰が決めているのでしょうかと。

 

今は文化人ぶるのがマイブームで、主に本を読んでいますが、これが高等な趣味であると認めると厄介なことになりかねない。「じゃあ読書を伴わなきゃ下等なのか?」と問われればそうであっていいはずがない。しかし、今自分が読書なり現代アートについて調べるなりしている時間に得ているこの感覚に、なんとも言えない優越感がある事もまた否定しがたい。

何かをするということは、他の何もしないということであり、その判断基準はかなり曖昧で汚らしいかもしれない。

 

結局、趣味は全て無価値であるという一点で平等だと考えるのが、俺にとっての幸せかもしれない。有意義な事はお金もらってすれば良い。

 

 

時給1111円

10個下の妹が居る。俺とは似ても似つかない、背は165cmもあるが、ガリガリで頭の悪い妹だ。

どのくらい頭が悪いかというと、中1から個別指導の塾に通っているはずが割り算や分数の計算が怪しく、歴史はまるっと抜け落ちていて、イオンを知らず、疑問文が書けない。こんなんでも模試では偏差値50だってんだから、すごい。まさか当時自分のクラスのアベレージがこんなんだったなんて思いもよらなかった。

その妹が、流石に受験に対する危機感を覚えたのか家庭教師を頼んで来た。やる気だけは満々で、5日で18時間くらい教えた。自習してる時間もあるから、勉強時間自体はもっと多いはず。えらいなぁ〜〜〜

18時間の家庭教師の報酬として、お年玉に加えて2万円を賜った。25歳なのにお年玉がもらえるし、妹に勉強を教えるだけで時給約1111円が発生する。甘い親です。だから息子が25歳学部生なんですよ......

人生で一度もバイトをした事がないので、言ってしまえばこれが人生初の給料なわけだ。存外に嬉しい。たった2万円、各種サブスクと、fgoのお布施と、スイープトウショウに溶かした額にお釣りが返って来るだけの額だが、かなり嬉しい。帰りの新幹線代くらいは稼いで、大暴れしてやろうという野望が湧く。

 

金か。俺に足りなかったのは。