灰燼に記す

アイマスPの雑記。不定期更新

韜晦する碩学と虚飾の御使

Saluton! ポーランドの眼科医、あっしゅです。

 

や〜、来ましたね!Dimension-3のイベント!

いつかは来るだろうと思ってましたが、モバで既に存在してたユニットで曲を出した事のあるアイドルが別の既存ユニットでまた曲を出す、というのは今までに例が無かったので、当分先になるのかなぁとか思ってました。いやぁ、良かった良かった。

というわけで本日は、Dimension-3イベが始まったという事で

 

  1. しきあす良いよね……
  2. 飛鳥出番多過ぎて草
  3. 今回のコミュの感想

の3本立てでお送りします。2は過激な表現が含まれますのでご注意ください。

では!

 

 

  • しきあす良いよね……

予防線を張ります。私、デレに関してはもう浅瀬ちゃぷちゃぷって感じなので、なんか粗があったらボコボコにしてやってください。予防線を張りました。

しきあす、良いんですよね。恥ずかしながら、私はモバマスは全くと言って良いほどプレイしていないので、しきあす概念を知ったのは志希にゃんのストーリーコミュなんです。

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⬆︎まぁまぁ好き 見てない人は是非。酸素が燃える事で有名なコミュ

なんかコレ書くために見返してたらこのコミュ全体的にダメな気がして来た……なんか飛鳥のセリフが全体的にクサいんすよね……

それはそれとして、このコミュで示されている志希と飛鳥の関係性、私は好きです。努力せずに何でも上手くこなせるけど、飄々として掴み所がなく、本能のままに動くその様はまさに天才ギフテッドといった風な志希と、そんな彼女に強い興味を持つ変人気取りの凡人飛鳥……良いですよね……志希にとって、飛鳥は多分「やたら懐いてくる子犬」くらいのポジションで、相応に可愛がってやってはいるんですけどそこ止まり。一方の飛鳥にとって志希は多分、興味の対象以外の何者でもありません。もちろん彼女の知性とパフォーマンスに関して尊敬とかしてはいるのでしょうが、その割には結構フランクに話してるなぁという感じがします。きっと「飼い猫」くらいに思ってるのでしょう。

や、これなんですよね。互いが相手を若干下に見てるとか軽んじてるとかだと、ちょっと言い方が悪いですけど、でもそんな感じ。互いに「付き合ってやってる」感が若干ある関係性。めっちゃ良いですね。大好物です。はぁ〜〜〜飼い主ぶった飛鳥が志希にゃんに蕩かされるR18(ry

 

でも、志希は志希でまぁまぁ腹割って飛鳥と話してますし、飛鳥も言葉の端々に志希への敬意が感じられますし、良いですよね。ネタでもシリアスでも動かしやすい。

 

 

  • 飛鳥出番多過ぎて草

もう小見出しの通りですね。多過ぎる!困る!嬉しいけど!3月末だかに未完成の歴史が来たのを皮切りに5月末にはMax Beat、そして今回7月末のバベル


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"二宮"のクセして、奇数月末になると存在感を発揮し始めてる彼女ですが、それ以前からも運営から寵愛されっぷりが凄いんですよね。

ボイス争奪戦や直近の総選挙では、圏内とはいえそこまで高い順位でもなかったのに(20位と38位)、ライブで突然ボイス実装・CDデビュー・Jewelries003への抜擢が発表され、共鳴世界の 存在論 オントロジー なんてクソカッコいい曲もらっちゃって、咲いてJewelもカッコよくって、うっはー幸せだな〜と思ってたら総選挙で圏外になっちゃったんです。

これで出番減るかな〜と思ってたら、何故かシンデレラガールズ5周年記念の楽曲 EVERMOREの歌唱メンバーにも選ばれ、次の総選挙では見事圏内に返り咲き、しんげき一期最終回ではダークイルミネイトのオリジナル回がありました。デレステではリトルリドルを歌ったかと思えばダークイルミネイトのイベント 双翼の独奏歌アリアが開催されたり、なんかもうこれ以上ないくらいトントン拍子で出世してってるっていうか、出番もらってるっていうか……こんなにたくさん、本当に良いんですか!?って感じです。絶対運営の偉い人に飛鳥Pいるでしょ……。

独奏歌の後も、シーズンズの未完成の歴史に、6thライブのテーマ曲っぽいStarry - Go - Round、ソロ曲2周目の反逆的同一性 - Rebellion identity - に、しんげきEDのMax Beatにで4曲も増えてますからね……恐ろしい……

しかも、そこに今回のバベル……デレステで5曲も持ち歌が増えたアイドル、他に居ますか?幾ら何でも優遇され過ぎでは?良いぞ良いぞ、もっとやれ。

 

とはいえ、秋風に手を振っての時に中野有香が一部の過激なオタクからボコボコに叩かれているのを見ていた人間としては、なんというか、気が気じゃありません。なんかもう少し上手い具合に、均等に曲配れないものかなーと思います。それとも、総選挙の順位にそこまで強く反映されてないだけで、飛鳥も実はめちゃめちゃ大人気なアイドルだったりするんでしょうか。だとしたら嬉しいですけど、不人気(?)アイドルに出番がちょっと偏ると叩かれ、人気アイドルに偏ると何も起きないというのは、なんだか少し居心地が悪いようにも感じます。

 

正直、現状を鑑みると「出番は順番に来るから、とりあえず待て」とは言い難いところはありますが、でも、今回の飛鳥はただ先陣を切っただけで、これからは被りなんて気にせず既存ユニットの曲もドンドン増えていくのだと前向きに捉えて、楽しんで行こうかな〜と思います。

 

 

  • 今回のコミュの感想

本題ですね!実はこの記事は、もともとイベント発表から開催の間に書いてアップロードしようと思っていて、間に合わなかったけど別の記事にするのもアレだしって事で、イベントの感想と悪魔合体させてるんですよね。

で、今回のコミュですが、とても良い話だったと思います。上でも触れていますが、志希のメインコミュは正直飛鳥の言葉遣いがクサくてちょっとアレだったりするのですが、今回はただただカッコよかったです。もしかしたら、彼女も成長しているというだけの事かもしれませんけど。とりあえず、順を追ってどういうコミュだったか話していきます。

 

コミュ読んでないと訳わからんちんだと思うので、コミュ読んだ後でこの先を読み進める事をオススメします!

 

イベント予告でも語られているように、今回は志希と飛鳥の2人が歌劇「バベル」主役に抜擢され、更にユニットを組んで主題歌も歌う、ということでお話が始まります。2人は歌劇の練習をするのですが、志希は全然レッスンに来ないしやる気もなさげ。困った飛鳥は、ほたるとの会話から困難な状況に対処する方法として「過去の経験を参考にする」ことを学び、独奏歌の際の蘭子との衝突__意思の疏通が十分で無かったが故の衝突__を踏まえて、志希に「キミとやっていく必要がある」「話をしよう」と言い放ちます。良い話ですね……飛鳥も成長してるんだなぁ……。しかし一方の志希、ただでさえ自分のやる気を引き出してくれそうにない飛鳥が、熱血な方法に頼って来て更にやる気を失くしてしまい、対話に応じずその場を去ってしまいます。

 

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⬆︎14歳に酷な要求をする志希の図。ここの会話でも触れられていますが、これも飛鳥を1人のアイドルとして尊重してのことみたいなので、何だかんだ軽んじてはないんじゃないかな〜とも思ったり

 

それでも飛鳥は諦めず、プロデューサーに相談します。彼曰く、「相応の場所を用意しよう。志希のテンションを煽ってやるんだ。」と。なんだか、飛鳥の目指せシンデレラNo.1を思い出す話ですね。飛鳥も事務所の屋上に2人きりというシチュエーションに意味を見出してたりしますからね。

そうしてプロデューサーと共に志希を連れ出して、現代のバベルとも言えるような高層タワーに来た飛鳥は、幾らかの言葉を交わした後に、本題に切り込みます。

キミとの関わりで生まれるものにも、興味がある」「ユニットとして……ボクらの形を、探したい

志希には「キミと組むに足るなにかを、キミは見せてくれるの?」と返されてしまいますが、飛鳥は臆する事なく、彼女に応えます。

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や、最高か!?

飛鳥自身の口から自分は普通だと、凡人だと、しかし自分の持つ衝動はアイデンティティ足りうると……そこまで言わせますか……。更には、自らの無力を認めた上でなお、喰らい付こうとする始末。良いですね……泥臭くて、青臭くて、それでいて美しい……それが貴様の反逆的同一性ですか……オホォ……若いって良いですね……。

飛鳥がニヒリストだとは思っていませんでしたが、ここまで熱い奴だとは正直思って居なかったので、好感ですね……良い……良いね……。

 

これには志希も興味を示してくれましたが、他にもう一つ、意外なセリフを吐きます。

蘭子ちゃんと居る時の、幻想と詩に遊ぶキミとは違う、ルサンチマンに塗れた皮肉屋のキミも、キミなんだね

私は後者が飛鳥の主たるキャラクターであると解釈していたので、そう見られていたのは以外でしたね。飛鳥も漫画を描くのが趣味で、厨二妄想を披露してたりする事も無いわけではないですが、斜に構えてる事の方が圧倒的に多いです。デレステ時空だから生まれた解釈、なんですかね?志希目線だとそうなるのかな?

何はともあれ、志希のやる気を引き出す事に成功した事で、ユニットは一歩前進〜オーオー/、今度は2人の在り方を探す時間が始まります。

 

ここまで書いてやっと2話が終わったくらいなので、ここからはもうめっちゃ雑に行きます。

 

稽古が終わり、公園でジャンクフードを貪る2人は言葉を交わす内に、共に叛逆者であるという事に気づきます。

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買い食いをする不良だし、アイドルらしくお洒落なカフェに行ったりもしない。その他にもアイドルらしいとこなんて全然ない。そんな話をした後で、会話はこう続きます。

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や、最高か!?(2度目)

二重鉤括弧が使われてる事からも分かるように、ここの2人のセリフは「バベル」からの引用なんです。そしてそのやり取りを「茶番」と宣う……

劇からの引用で会話をする、というのはデレアニでもありましたね。アレは練習に付き合わせておいて、実はそれが新たな一歩を踏み出す為の後押しとなっていたり、最後は未央が自分の言葉を語ったりという感動的なシーンでしたが(うろ覚え)、志希と飛鳥は、歌劇に自分達をなぞらえた対話を「茶番」と評しています。そういう、"理想のアイドル"にとっては尊い要素を茶番としてしまう2人は正に、叛逆者

大衆娯楽も、綺麗な教訓とやらも、肌に合わない。俯瞰的で冷笑的……それでも、何かを諦めきれない」、そういう彼女達だから見せられる世界がある……

ああ、良いですね、良い。語彙力がなさ過ぎて良いしか言えない。

 

ユニットとしての在り方を叛逆者とした彼女達は、「神様が定めたルール」に刃向かうこと、即ち「バベル」の脚本を勝手に変える事に決めます。やってんなぁ!

それから、奏やほたるの教えを仰ぎ脚本や演技を磨いた彼女たちは、本番に臨みます。「神様が定めたルール」では塔より地に堕ち死ぬ 運命 さだめ だった天使と悪魔は、ニンゲンの世界で生き続けるという結末を迎えました。

コミュでも飛鳥が触れていますが、この天使と悪魔もまた、なんか飛鳥と志希じみてるんですよね。天使と悪魔は、少数派の価値観を持っているが故に孤立して、多数派に__「神様が定めたルール」に背く茨の道を生きて、偶然出会った同志に惹かれて……。だから彼女達は、そんな2人が新たな世界に踏み出すことを許さない、「神様」 なんてのにはツバ吐いて、生かして幸せにしてやるんです。それは彼女達自身の未来に対する「そうあれかし」という願いであり、アイドルという新しい世界に堕ちてきた2人もまた、これからこの世界を生き抜いていくのだという意思表明でもある……みたいな?私の語彙力と理解力だと綺麗な日本語でまとめられませんね。だれか助けてくれ。内容を咀嚼して脳内に流し込んでくれ。

この一連の流れで志希は「変化なんてしない方が楽」「でもそれじゃあつまらない」と語っています。志希のメインコミュでも同じような事言ってましたし、それが彼女の本質なんですかね? ここでは飛鳥もそれに同調していますが、二宮飛鳥観を拗らせまくってしまった私的には、彼女が変化を望むのは少し困ります……彼女が何を夢見て、何者になろうとしているのか。偶像として在る事の果てに何を見ているのか。そういう事について、どこかで深く考え直さねばならないなぁと思いました。

 

やー良かったですね。互いになんとなく下に見てるというかなんというか微妙な関係だったのが、ユニットとして対等な関係になって、そして共に新たな一歩を踏み出す……2人の未来に興味が湧く、とても良い物語だったのではないかと思います。

 

まぁ、あれだ、

とにかくお前らもコミュ読んでくれ!

 

 

……完全に書くの忘れてたからここに書いちゃうんですけど、「バベル」、まぁ良い曲でしたね。

曲調に歌劇の世界観が全く反映されてないのはちょっと頂けないかなぁと思うのですが、歌詞は志希と飛鳥をよく表せていて結構好きです。

でも、そうなんですよね〜。表されているのは志希と飛鳥であって作中の世界観ではない……でもちょっと作中の世界観も出て来てるかも……そこだけちょっと残念でしたね。「バベル」を叛逆の象徴として捉えるならまぁ題名も納得できるかなぁと思いましたけど、バベルの塔って人間の傲慢か好奇心かで建てられたものですよね、確か。なんかこう、どっちつかず。志希と飛鳥の曲にするのか、「バベル」の曲にするのか、どっちかにして欲しかったなと思います。

文句たらたらですけど、めっちゃ好きです!最近のデレの新曲ではO-Ku-Ri-Mo-No Sunday!の次くらいに好き。曲がズル過ぎるんだよな……イカ……イカ……良いんですかこんなかっっこいいの頂いちゃって……本当ありがとうございます……

 

えー、結構な突貫工事で書き上げたので随所に穴があると思いますが、「旬」を逃すのが嫌なので、今のうちに投稿します。許してください。みんなも是非、「バベル」のイベントコミュを読み込んで自分だけのしきあす観を構築してくれよな!

それじゃあまた明日か明後日、dans l’obscuritéの記事で会いましょう……