灰燼に記す

アイマスPの雑記。不定期更新

浅倉に向けたい欲望

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↑夏のフリー素材

______あの日、浅倉透に出会った

 

 

 

浅倉透と同じ高校に通っていたい。同じクラスじゃなくて良いし、同じ学年じゃなくても良い。むしろ違う学年の方が良い。なんとなく、どえれー美人が学校にいるなーって言う朧げな認識だけしていたい。お調子者ポジの友人から「2年のさ、浅倉透って分かる?あのすっげ〜可愛いコだよ!あいつアイドルになったんだってさ」って言われたいし、その場では興味なさげでありたい。それから幾日か経って、ネットの記事か何かでたまたま浅倉を見かけた時に「浅倉透  って、あの子のことだったんだな……」って思いたいし、それからノクチル結成したり新譜出たりするたびにお調子者が話題にするのを鬱陶しがるけど、実は密かに好きでいたい。そして、別に何か特別なイベントが起きるわけでもなく、普通の人生を過ごして死にたい。

 

 

 

 

浅倉透と同じ高校に通っていたい。同じクラスじゃなくて良いし、同じ学年じゃなくても良い。むしろ後輩の方が良い。入学してすぐ「なんかめっちゃキレイな先輩いなかった!?」って話題をたまたま振った相手が、小糸か雛菜であって欲しい。そのツテを利用して同じ委員会に入ろうと画策したりするけど、そういう目論見は全部失敗して欲しい。夏休みが始まる頃には普通に彼氏ができて、そんな先輩のことなんて忘れて幸せに日々を過ごしてる、そういう女子高生として生きて死にたい。

 

 

 

 

浅倉透と同じ高校に通っていたい。同じ学年ならなお良い。でもクラスは違った方が良い。同じ中学だったやつとか、どこかから聞きつけてきたやつとか、そういう連中の間でC組の美人のウワサ話をしたい。「俺はいつも一緒にいもう1人の方が好きだけどな」などと宣う輩は「斜に構えてるなw」と笑ってやりたい。体育でも委員会でも部活でも、どこでも関わる機会がなくて、C組の友人を羨んでいたい。2年生になるときにはクラス替えで一喜一憂したいし、アイドルになってからも、ノクチルが出てる雑誌は登校中に買って悪友たちと回し読みしたい。

 

 

 

 

浅倉透と同じ高校に通っていたい。同じ学年ならなお良い。クラスまで同じだったら最高だ。出席番号順だと自分の一個前が浅倉で、入学式から「隣の子めちゃめちゃ可愛いな……」って思ってたいし、ありがたいお話ガン無視で隣の美少女に意識を向けて、たまにあくびしてたりスマホいじろうとしてやめたりする様子を観察して「面白い人だな」って思いたい。座席も出席番号順の時は、当てられてるのとか何処を読むべきなのかとかをこっそり教えたいし、たまたま席替えで隣の席になった時は頻繁に文房具を貸していたい。でも、あまりに可愛すぎるし自分は冴えないしで根本的にアレに近づいてどうこうという発想が生まれなくて、美少女の介護をする日々をなんとなく幸せに思って高校1年目を終えたい。

 

 

 

 

浅倉透と同じ学校に通っていたい。高校も捨てがたいけど、あえて小学校を選びたい。透くんはいつもぼーっとしてて無口でそんな関わりあるわけじゃないけど、たまにいつメンに加わってて、秘密基地作った時には居たりして欲しい。低学年の頃はそんな感じだけど、だんだん「あれ?浅倉って可愛くね?」派と「オトコオンナが好きなのかよ〜〜w」派に分かれて行って、浅倉もいつの間にか「私」っていうようになってきて、なんとなく窮屈な感じがするけど、その感情の名前を知らない俺は男友達とバカみたいに野山を駆けずり回って小学校を卒業したい。

 

 

 

 

浅倉透と同じ学校に通っていたい。でも、通ってなくても良いかもしれない。年中か年長の頃、引っ越してきたばかりで友達がいなかった私が1人砂場で城とか作ってると、透くんが話しかけてきて欲しい。それがきっかけで仲良くなりたいし、おままごとする時は透くんがお父さんで私がお母さんだし、そうやって最後まで男の子だと思い込んだまま、また引っ越すことになりたい。それから10年くらい経って、朧げな記憶の中にいる初恋の透くんと、新進気鋭のアイドル浅倉透が重なることはないまま一生を終えたい。

 

 

 

 

浅倉透と同じ学校に通っていたい。でも、通ってなくても良いかもしれない。なぜなら、俺は浅倉透の彼氏だから。俺はひょんなことから絶世の美少女たる浅倉透と知り合い、お近づきになり、奇跡的にお付き合いまでできて欲しい。でも、向こうはこっち程はそれが重要なことだと思っていなくて、俺はなんか空回りしてばっかだし透も全然楽しそうじゃないしで、いつの間にか別れていて欲しい。でも、交わした他愛のない会話の数々を思い出すといまだに若干心が痛むような、そういう存在になって欲しい。

 

 

 

 

浅倉透と同じ学校に通っていたい。でも、通ってなくても良いかもしれない。なぜなら、俺は浅倉透の兄だから。兄だから、無口と無表情には慣れきっていて、なんの苦労もなくコミュニケーションができてい欲しい。でも、それを特別なことだとは思わないでいたい。たまに自分の部屋にワンピースとか刃牙とか借りにくるけど、内容はあんまり把握してないで欲しい。そのくせ、たまたまどっかでジャンプを読んで「死んじゃったね、エース」とか言って単行本派の俺とプチ喧嘩になって欲しい。借りてった漫画は一向に返しにこないし、その事を指摘しても覚えていないことに怒りや呆れが生まれすらしない境地に達したい。あと、一緒にスマブラしたい。

 

 

 

 

浅倉透と同じ学校に通っていたくない。なぜなら、僕は浅倉透のいとこ/はとこだから。お盆と年末にだけ会える親戚のお姉ちゃんに、浅倉透がいて欲しい。大人たちが忙しい時は、一緒に広告の裏紙にくだらないお絵かきをしたり、おばあちゃんちの近くにある公園に連れてってくれたりして欲しい。一緒にババ抜きとかして「ふふ、どーっちだ」とか言われたいし、なんかの拍子で2人して田んぼとかに落っこちたりしたい。透お姉ちゃんに会えるのが帰省のささやかな楽しみになるんだけど、だんだんと帰ってくる機会が減って、しかもなんかアイドルになってて、悲しい気持ちになりたい。でもたまに会えた時は昔のようには遊べなくなっていて欲しい。あと、一緒にスマブラしたい。

 

 

 

浅倉透と同じ学校に通っていたくない。なぜなら、俺は浅倉透のプロデューサーだから