ここまでの2回で、競馬史にその名を刻んだ名馬を紹介して来ました。
今回は、21世紀、現代を生きるヤバいインブリードの馬を紹介します
Enable
2022年にBaaeedとFlightlineが大活躍する前は、多分、日本で1番有名な海外馬はこの馬だったんだろうなと思う。
その血統は見るからに異常。3×2でクロスされているSadler's Wellsは欧州史上屈指の大種牡馬。2代父のGalileoは、その最高の後継者(日本でいうところのサンデー→ディープ)
通算成績は19戦15勝(GⅠ11勝)2着2回。間違いなく欧州競馬史上でもトップクラスの名牝。
3歳時の英愛オークス制覇に始まり、凱旋門賞連覇とキングジョージ3勝、凱旋門賞→BCターフの連勝など勝ったレースの格も文句の付けようが無い。獲得賞金も欧州調教馬では歴代1位らしい。
↑初めてのGⅠ、英オークス。2着のRhododendronも2歳GⅠ勝ってここに来てるし、この後GⅠ2勝する名馬なんだけどな......
↑2度目のキングジョージ。Crystal Oceanは泣いてもいい。時代が悪過ぎた。
ちなみに、英オークスでEnableに完敗したRhododendronは、昨年2歳GⅠを勝ったディープインパクト産駒Auguste Rodinの母。Enableもなんかの間違いでディープインパクトつけてほしかったですね〜〜〜
初年度はKingmanと交配し、無事に男の子が誕生
Juddmonte are delighted to announce that Enable has given birth to a strikingly-marked colt foal by Kingman at 3.54pm on Friday 11th February, the day before her own birthday. Enable has taken to her maternal duties extremely well.
— Juddmonte (@JuddmonteFarms) 2022年2月11日
Special moments are worth the wait! pic.twitter.com/MJx1CBEpYC
2年目の今年はDubawiとの子供が誕生予定。
Coronationと違ってちゃんと子供は生まれてるので、どうにか、この稀代の名牝の血を後世に繋げて欲しいもの。遠い未来、血統表中にアーモンドアイとEnable並んだりしちゃったりしてな、本当に楽しみ
ファントムシーフ
前にホープフルの記事で紹介した馬。
ファントムシーフの血統表 | 競走馬データ - netkeiba.com
実質2×2(2代父と2代母で、父が共通・母が全姉妹)というえげつないクロスとバリバリの欧州血統を持ちながら、期待の新3歳馬のポジションに居る。
流石にEnableくらい強くなるとは思わないけど、ハービンジャーの後継としてなんとか種牡馬入りできるくらいは頑張って欲しい